【出来高プロファイル】固定期間出来高(VPFR)
TradingViewの内蔵インジケーター「固定期間出来高(VPFR)」の紹介です。
インジケーター名 - 作者
固定期間出来高(Volume Profile Fixed Range)- 内蔵(有料プランのみ利用可能)
チャートサンプル
こちらは白背景のイーサリアムチャートの4時間足に、固定期間出来高(VPFR)を表示しているイメージです。
概要
固定期間出来高(VPFR)は、出来高プロファイルを表示するインジケーターの一つです。出来高プロファイルのインジケーターは、この他に可視範囲出来高(VPVR (Visible Range))とセッション出来高(VPSV (Session Volumn))の合計3つがあり、有料プランユーザーのみ利用可能です。
通常の「出来高」インジケーターでは、出来高が時系列で横軸に表示されますが、出来高プロファイルは、別名で「価格帯別出来高」とも呼ばれることからもわかる通り、このインジケーターは縦軸に価格帯別の出来高を表示します。
使い方
固定期間出来高は、任意の範囲の価格帯別出来高を表示します。この固定期間出来高インジケーター VPFR をチャートに追加しても、そのままでは表示されません。まず範囲指定を行う必要があります。
このインジケーターを追加しようとすると、開始地点を選択する十字カーソルが表示されます。
チャート内の好きな位置にカーソルを移動し、クリック(スマホやタブレットならタップ)すると始点が決定します。始点が決まった後は、終点の位置をクリックして同様に設定します。
この様に、固定期間出来高は表示されているチャート内の「任意の範囲」の出来高プロファイルを見ることができます。例えば、「このレンジ部分の価格帯別出来高を確認したい」といった用途に利用できます。
見方
基本的な見方としては、出来高の多かった価格帯は、その範囲内で売買の攻防が激しかった事を示し、同時にそこがサポート/レジスタンスである事を示します。逆に出来高の少ない価格帯は、売買の攻防が少なく、抵抗が少なく価格が動きやすいことを示します。またその範囲内で最も出来高が多かった位置はPOC(Point of Control)と呼ばれます。
注意点
インジケーターを追加しただけでは何も表示されませんが、慌てず開始と終了の2点をクリックで決定すると、その範囲の出来高プロファイルが表示されます。
設定
- 配列
- ラインの数で設定 - 価格帯別出来高で表示するバーの数を、バーの本数で設定(上限あり)
- ライン幅をティックで指定 - 価格幅(ティック単位)で価格帯別出来高のバーサイズを設定
- ラインの指定値 - 配列の項目の値を設定
- 出来高
- 上昇/下落 - 上昇と下落の出来高を色分けして表示
- 合計 - 上昇と下落の出来高を分けて表示せず、合計値で表示する
- バリューエリアの出来高 - バリューエリアの範囲を指定
- POCを右に拡張 - POCラインが延長されます。延長は再度値を付けると止まります。
- Volume Profile - 価格帯別出来高を表示する
- 値を表示 - 価格帯出来高の数値を表示するか否かの設定
- 幅(ボックスの%)- Volume Profileのチャート幅の何%まで表示するかの設定
- 配置 - Volume Profileをチャートの右/左のどちらに表示するかの設定
- POC - 価格帯別出来高が最も多い地点にラインを表示する
- POCの推移 - 過去から現在までPOCがどの様に推移してきたかを表示する
- VAの推移 - 過去から現在までバリューエリアがどの様に推移してきたかを表示する
- フォントカラー - (値を表示にチェックを付けた場合の)出来高の値のフォント色
- 上昇の出来高 - 上昇の出来高の色設定
- 下落の出来高 - 下落の出来高の色設定
- バリューエリア上昇 - バリューエリア内の上昇出来高の色設定
- バリューエリア下落 - バリューエリア内の下落出来高の色設定
- ヒストグラムボックス - セッションの背景色設定
- スケール - VPFRが左右どちらのスケールを利用するかの設定
座標タブには、範囲の座標位置が表示され、数値での変更も可能です。
可視性タブでは、どの時間足やレンジチャートで表示するかを選択します。チェックを入れた時間足にのみ表示されます。
スクリプトページ
内蔵インジケーターの為、スクリプトページはありません。インジケータ検索で、左メニューの「出来高プロファイル」を選ぶと見つかります。
インジケーターの利用方法(共通)
インジケーターの利用方法は全インジケーターで共通です。下記記事で詳しく解説しています。