【出来高プロファイル】セッション出来高(VPSV)

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TradingViewの内蔵インジケーター「セッション出来高(VPSV)」の紹介です。

インジケーター名 - 作者

セッション出来高(Volume Profile Session Volume)- 内蔵(有料プランのみ利用可能)

チャートサンプル

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こちらは白背景のユーロドルの30分足に、セッション出来高(VPSV)を表示しているイメージです。

概要

セッション出来高(VPSV)は、出来高プロファイルを表示するインジケーターの一つです。出来高プロファイルのインジケーターは、この他に可視範囲出来高(VPVR (Visible Range))と固定期間出来高(VPFR (Fixed Range))の合計3つがあり、有料プランユーザーのみ利用可能です。

通常の「出来高」インジケーターでは、出来高が時系列で横軸に表示されますが、出来高プロファイルは、別名で「価格帯別出来高」とも呼ばれることからもわかる通り、このインジケーターは縦軸に価格帯別の出来高を表示します。

見方や使い方

セッション出来高では、セッション単位に価格帯別出来高を表示します。例えばFXの場合は平日(月 - 金)のNY時間の5:00から5:00、東証株の場合は、同様に平日の9時から15時となります。開始時間、終了時間は各市場毎に異なりますが、単純に言えば1日毎の価格帯別出来高と捉えても概ね問題ないかと思います。

基本的な見方としては、出来高の多かった価格帯は1日の中で売り買いの攻防が激しかった事を示し、同時にそこがサポート/レジスタンスである事を示します。逆に出来高の少ない価格帯は、1日の中で売買の攻防が少なく、抵抗が少なく価格が動きやすいことを示します。また最も出来高が多かった位置はPOC(Point of Control)と呼ばれ、サポート/レジスタンスや今後一度は付けるであろう価格として意識されます。セッション出来高の場合、チャートにPOCは複数表示されます。これはセッション毎にPOCができる為です。

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設定で「POCを右に延長」にチェックを付けた場合、セッション毎のPOCのラインは右に延長されます。またこの延長されたセッションごとのPOCは、その次のセッション以降でそのPOCの値を再び付けると、そこで延長が止まります。これは「POCの値はその後もう一度付ける」という性質を利用したものです。この設定で「まだ付けてないPOC/一度付けたPOC」を簡単に判別する事ができます。

セッション出来高の利用方法としては、まだ付けてない過去のPOCを狙う方法があります。通常の出来高プロファイルの戦略同様にPOCなど出来高の多い価格帯ではそこがサポートやレジスタンスとして機能することを意識します。例えばPOCを押し目買いや戻り売りのポイントと判断したり、POCを抜けるとブレイクの勢いが付くといった判断ができます。

注意点

表示されるのは画面上に表示されているセッション範囲です。例えば分足などで一つのセッション範囲が画面上に表示されていない場合には表示されません。その場合一度過去方向にスクロールしてデータを読み込むと表示されます。

設定

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  • 配列
    • ラインの数で設定 - 価格帯別出来高で表示するバーの数を、バーの本数で設定(上限あり)
    • ライン幅をティックで指定 - 価格幅(ティック単位)で価格帯別出来高のバーサイズを設定
  • ラインの指定値 - 配列の項目の値を設定
  • 出来高
    • 上昇/下落 - 上昇と下落の出来高を色分けして表示
    • 合計 - 上昇と下落の出来高を分けて表示せず、合計値で表示する
  • バリューエリアの出来高 - バリューエリアの範囲を指定
  • POCを右に拡張 - POCラインが延長されます。延長は再度値を付けると止まります。

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  • Volume Profile - 価格帯別出来高を表示する
  • 値を表示 - 価格帯出来高の数値を表示するか否かの設定

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  • 幅(ボックスの%)- Volume Profileのチャート幅の何%まで表示するかの設定
  • 配置 - Volume Profileをチャートの右/左のどちらに表示するかの設定
  • POC - 価格帯別出来高が最も多い地点にラインを表示する
  • POCの推移 - 過去から現在までPOCがどの様に推移してきたかを表示する
  • VAの推移 - 過去から現在までバリューエリアがどの様に推移してきたかを表示する
  • フォントカラー - (値を表示にチェックを付けた場合の)出来高の値のフォント色
  • 上昇の出来高 - 上昇の出来高の色設定
  • 下落の出来高 - 下落の出来高の色設定
  • バリューエリア上昇 - バリューエリア内の上昇出来高の色設定
  • バリューエリア下落 - バリューエリア内の下落出来高の色設定
  • ヒストグラムボックス - セッションの背景色設定
  • スケール - VPSVが左右どちらのスケールを利用するかの設定

スクリプトページ

内蔵インジケーターの為、スクリプトページはありません。インジケータ検索で、左メニューの「出来高プロファイル」を選ぶと見つかります。

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インジケーターの利用方法(共通)

インジケーターの利用方法は全インジケーターで共通です。下記記事で詳しく解説しています。

tv-indicators.hateblo.jp