【出来高プロファイル】可視範囲出来高（VPVR）
TradingViewの内蔵インジケーター「可視範囲出来高（VPVR）」の紹介です。
インジケーター名 - 作者
可視範囲出来高（Volume Profile Visible Range）- 内蔵（有料プランのみ利用可能）
チャートサンプル
こちらは白背景の日経225ミニの1時間足チャートに、可視範囲出来高（VPVR）を表示しているイメージです。
概要
可視範囲出来高（VPVR）は、出来高プロファイルを表示するインジケーターの一つです。出来高プロファイルのインジケーターは、この他にセッション出来高（VPSV (Session Volume)）、固定期間出来高（VPFR (Fixed Range)）の合計3つあり、有料プランユーザーのみ利用可能です。
通常の「出来高」インジケーターでは、出来高が時系列で横軸に表示されます。しかし出来高プロファイルは、別名で「価格帯別出来高」とも呼ばれることからもわかる通り、このインジケーターは縦軸に価格帯別の出来高を表示します。
見方や使い方
基本的な見方としては、出来高の多かった価格帯は売り買いの攻防が激しかった事を示し、同時にそこがサポート／レジスタンスである事を示します。逆に出来高の少ない価格帯は、売買の攻防が少なく、抵抗が少なく価格が動きやすいことを示します。また最も出来高が多かった位置はPOC（Point of Control）と呼ばれ、サポート／レジスタンスや今後一度は付けるであろう価格として意識されます。
基本的な利用方法としては、POCなど出来高の多い価格帯ではそこがサポートやレジスタンスとして機能することを意識して、逆張りでのポジションを狙う方法があります。押し目買いや戻り売りをする場合でも、過去に出来高が多かった価格帯まで待ってから入る方法があります。また逆にブレイクアウトでは、過去に出来高の多かった価格帯を抜けることで、重要なサポート／レジスタンスを抜けたという判断にも活用できます。
注意点
可視範囲出来高では、現在の画面に表示されているチャート範囲の出来高プロファイルを表示します。あくまでもチャートに表示されている範囲である事に注意して下さい。画面の外のデータを含めた出来高ではありません。
例えば過去5年など、相当にさかのぼった期間の出来高プロファイルを表示したい場合、データ範囲を選択するなどでチャートにその期間のデータを表示させてから、VPVRを適用する必要があります。
※ 正確にはVPVRの適用と、データ範囲の表示の順序は問いません。
設定
- 配列
- ラインの数で設定 - 価格帯別出来高で表示するバーの数を、バーの本数で設定（上限あり）
- ライン幅をティックで指定 - 価格幅（ティック単位）で価格帯別出来高のバーサイズを設定
- ラインの指定値 - 配列の項目の値を設定
- 出来高
- 上昇／下落 - 上昇と下落の出来高を色分けして表示
- 合計 - 上昇と下落の出来高を分けて表示せず、合計値で表示する
- バリューエリア出来高 - バリューエリアの範囲を指定
- Volume Profile - 価格帯別出来高を表示する
- 値を表示 - 価格帯出来高の数値を表示するか否かの設定
- 幅（ボックスの％）- Volume Profileのチャート幅の何％まで表示するかの設定
- 配置 - Volume Profileをチャートの右／左のどちらに表示するかの設定
- POC - 価格帯別出来高が最も多い地点にラインを表示する
- POCの推移 - 過去から現在までPOCがどの様に推移してきたかを表示する
- VAの推移 - 過去から現在までバリューエリアがどの様に推移してきたかを表示する
- フォントカラー - （値を表示にチェックを付けた場合の）出来高の値のフォント色
- 上昇の出来高 - 上昇の出来高の色設定
- 下落の出来高 - 下落の出来高の色設定
- バリューエリア上昇 - バリューエリア内の上昇出来高の色設定
- バリューエリア下落 - バリューエリア内の下落出来高の色設定
スクリプトページ
内蔵インジケーターの為、スクリプトページはありません。インジケータ検索で、左メニューの「出来高プロファイル」を選ぶと見つかります。
インジケーターの利用方法（共通）
インジケーターの利用方法は全インジケーターで共通です。下記記事で詳しく解説しています。
